上段の「南行書体」が実際に書いてある文字で、下段の赤文字が「書」(文書)の意味です。

難介(なげ)き津(つ)
歎きつつ

(ひ)と梨(り)ぬる夜農(の)
ひとりぬる夜の

あ具
(く)る万半(まは)
明くる間は

い可耳
(かに)久し支(き)
いかに久しき

(も)のと可盤志流(かはしる)
ものとかは知る
              

あ計ぬ連八
明けぬれば

具るゝも能と者

暮るるものとは

志里那可ら

知りながら

奈ほうら免しき

なお恨めしき

朝本ら遺可那

朝ぼらけかな

(か)は本(ほ)りや
かはほりや

(ふ)る支(き)軒端能(の)
 古き軒端(のきば)の

釣しのぶ
釣(つり)しのぶ

美可支毛里
みかきもり

衛士能多く火乃
衛士の焚く火の

夜盤もえ 
夜は燃え

日る八消えつゝ
昼は消えつゝ

物をこ所於毛邊

物をこそ思へ

阿日三天農
逢い見ての

能ちの心耳
後の心に

九らふれ盤
くらぶれば

昔八毛のを
むかしは物を

於も者さり介李

思はざりけり

一枝の
一枝の

こむらさ支せる
濃紫せる

紅葉あ里
紅葉あり

あき風の
あきかぜの

吹支ぬ介遊くや
ふきぬけゆくや

ひとの中
人の中

20年3月から「2組西班」の井上さんの作品が加わりました。白黒コピーで寄せられましたが、原本は朱印があったり金粉を施したりしてあるそうです。

 杉むらの なかにこもりし 苔の水
         きこゆるまでに 山はしづけく
ここからはNさんの作品です

瀧の音盤
滝の音は

多盈てひさし久
絶えて久しく

奈りぬ連と
なりぬれど

名こ所奈可れ亭
名こそ流れて

那本支こ江介麗
なお聞こえけれ

書(しょ)

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END
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